まずは、VRED Proのバージョンとレンダリングの設定を決めておきます。
VREDのバージョンは過去のGPUで使っていたであろう、古いバージョンをピックアップしました、2024.2.1です。それと特に大事な事は、ドライバもすべてのGPUで合わせることです。

次にVRED起動後の車両をロードします。クルマはVREDユーザなら毎度おなじみの、
あの白いクルマ、「Automotive_Genesis」です。
2018から変わってないのね。。。

次に行うのは、レイトレーシングをGPUモードに切り替えます。レイトレーシング→GPUレイトレーシングで。

そうすると、GPUのメモリにこのクルマのレンダリングに必要なデータが流れ始めます。
はじめの一回は時間がかかりますが、ロードが済むと毎度おなじみのノイズかかった画面になります。このノイズはデノイズしてないので、ザラザラが残っていますがこれで良いのです。この状態から「アンチエイリアス」ボタンをクリックするとGPUでのレイトレーシングが走り、どんどん綺麗になっていきますが、今回は高解像度の静止画レンダリングでどんだけ時間がかかるかの時間数で各GPUのスピードを測るので、今回はアンチエイリアスのボタンは使いません。

次にレンダリングを行う為のIBLの設定を一段上げ、出力解像度を決めます。
IBLは、「2」、ファイル出力→解像度はDCI4Kの4096 x 3112 ピクセル、レンダリング品質は「本稼働内部環境」で設定します。


さあ、これで設定が済んだのでいよいよレンダリングします! まずは6年前にリリースされた、ピッカピッカ外装で格好良かったですね、「Quadro RTX 8000」でやってみます!

レンダリングを開始し、2割くらいの状態でRTX 8000はすでにフルバースト状態ですが、さすがの業務用GPUの最高峰だけあってとても静かです、(温度は79度ですが、、)

プーという終了音でレンダリング完了しました、体感的に20分くらいかな。
当たり前ですが、きれいに画像ができてます。

さて、これに何分かかったのか。

やっぱりかかったな、2356.812658秒、= 約39.2分。。
さて、次はいよいよ、↓ RTX PRO 6000 Blackwell Workstation Edition で。
上の緑の懐かしいのはQuadro P6000。デカさの差が分かりますね。

RTX PRO 6000 Blackwell Workstation Editionを使ってVREDの同じ設定値でレンダリングを行ってみたところ、えっ、と思うくらい速かったです。。なんと結果は、
289.711205秒 = 約4.8分。
RTX 8000 ÷ RTX PRO 6000 Blackwell Workstation Edition でなんと、
2356.812658秒 ÷ 289.711205秒 = 約8倍!
これって、RTX 8000が8枚分ってことは、、
GPUが8本搭載のレンダリングサーバー、
これと↓同じって事かぁ。えー。
(RTX6000と8000で同じくらいの性能だったから)

これ↑EGXサーバーと言いまして、当時の価格でいうと、
GPU@1本 約80万くらい × 8本 = 640万 + 筐体+CPU+メモリ、ストレージで、たぶん200~300万くらいとすると、トータルで1000万くらい。

対してRTX PRO 6000 Blackwell Workstation Editionは、@160万円なので、結果的にはとってもお得に思えました。。1本ならサーバーに比べて電気も食わないし。
以下に歴代のハイエンド機で同じくVREDでかかった時間をお伝えいたします。
【RTX A5000】 【RTX PRO 6000 Blackwell 】 1210.254771秒 ÷ 289.711205 = 約4倍
【RTX A6000】 【RTX PRO 6000 Blackwell 】 1045.065157秒 ÷ 289.711205 = 約3.6倍
【RTX 6000 Ada】 【RTX PRO 6000 Blackwell 】 637.978751秒 ÷ 289.711205 = 約2.2倍
そして、最後に今ではレジェンドとなったP6000も比較しました。
【Quadro P6000】 【RTX PRO 6000 Blackwell 】 4349.099653秒 ÷ 289.711205 = 約15倍 悲。
かつて、P6000の前にM6000が8枚搭載されたQuadro VCAという、GPUサーバーがありました。M6000はP6000に比べ遅いので、今や、RTX PRO 6000 Blackwell Workstation EditionはVCAの2台分以上のパワーなんですね。。

以上、実験でした。
アスク@しらさわより。